説教 2006年2月

「成長する神の家族」

  今年の主題は「成長する神の家族」である。私たちはお互いに他人同士であったが、イエス・キリストを救い主と信じたことによって一つとされ、神の家族の仲間入りをしたのだ。それはまさに神の恵みの働きによってであった。
 さて一口に家族といっても、実にさまざまなお互いである。性格の違いは勿論のこと、社会的な身分や立場も大きく異なる。また育ってきた環境も違い、教会に導かれたいきさつも人それぞれである。考えてみると、この世で教会ほどバラエティーに富んだ集団はないのではないか。ということは、それほど異なる者たちを、一つ家族としてまとめてくださる私たちの偉大な救い主を、心よりほめたたえずにはおれないのである。

 農耕民族の日本人は、昔からことのほか同質性を重んじたのだ。故に自分と異なるものに本能的な違和感や、敵意すらいだかずにおれないのである。だが神様は私たちを、それぞれ異なった、個性豊かなものに創造してくださったのだ。その最大の理由は、自分の持たないものを他者が持つことによって、互いに補い合い、助け合うことを可能にするためであった。
 故に神の家族の交わりの基本的性格は、この助け合うことにある。お互いが、互いに他者の欠点を補い合うことが出来れば、教会は、文字通り、「愛による成長」を遂げることが出来るのである。

 今日の社会がかかえる最大の問題は「家族の崩壊」にあると言われる。家族が家族として、十分に機能しなくなってしまった。だが、教会には神の家族があるのだ。家族のきずなを失った者が、教会で肉のきずな以上のきずなで結ばれる。そこにこそ、神が目指しておられる人類救済の実りを見ることが出来るのだ。
 私たちお互いは壊れた家族の過去を持っていても、今や「神の家族」の一員として、互いに愛し、仕え合う者とされているのだ。今年も成長する家族の一員として、互いの絆を一層深めていこうではないか。

鈴木 栄一 牧師

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